チビ(@Excelll_info)です。実際に私が体験した機能性ディスペプシア(FD)の発症から完治までの詳細を記したいと思います。ちなみに、「機能性ディスプペシア」は間違いで、正確には「機能性ディスペプシア」です。名前、憶えにくいですよね。(笑)私がこの病気を完治するまでを細かくご紹介させていただきます。機能性ディスペプシアで苦しむ方の少しでも助けになれば幸いです。どうぞご参考になってください。
目次
機能性ディスペプシア(FD)とは
症状の原因となる明らかな異常がないのに、幅広い範囲で胃や腸が痛くなる症状のことです。
例えば、胃潰瘍やガンなどがあるのではないかと疑うような胃の不快症状で、検査をしても病状の原因が特定できないとき、これを機能性ディスペプシア(FD)と呼びます。
そもそもディスペプシアとは、胃のもたれや痛みなどの不快な腹部の症状を指す医学用語。
胃の消化作用や収縮運動、胃のはたらき(機能)がわるくなったことが症状の原因ではないか?との考えから、「機能性ディスペプシア(FD)」という病名が生まれました。
FDというのは、英語表記「Functional Dyspepsia」の頭文字をとった略語です。
機能性胃腸症とも呼ばれることがあります。
かつては、慢性胃炎、神経性胃炎、胃下垂、胃アトニー、胃けいれんと呼ばれていたこともありました。
症状のあわわれ方は人それぞれですが、食後の意もたれ感、少量しか食べていないのに苦しくなる、食事とは関係なく胃が痛い、といった症状が一般的です。
精神的な部分(主にストレス)が大きく関わってくる非常に厄介で長引く大変な病気です。
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初期症状は?
ある日朝仕事に行くために準備をしていると、な〜んか腹部に違和感が。
胃がキリキリするような、針でチクチクさされているような…。
めちゃくちゃ痛い!よりも、地味にずっと痛い。という感じの方が強かったです。
「まぁ朝起きたばかりだし放っておいたら治るでしょ!」なんて、軽く考えていました。
ですが、その日の夜までその違和感は続きました。
ずっと、キリキリチクチク。食べ過ぎたときのような痛みにもにているような。
めちゃくちゃ痛いほどではない。普通に生活できるレベル。
痛みと食事は関係なし。むしろ食欲がある状態でした。
…と、この状態が3日程つづき、やはり変だと感じ、病院へ受診しに行きました。
本当は早めに行った方がよかったのかもしれませんが、軽い症状だったことと、あまり病院が好きではないという身勝手な理由で行くのを躊躇っていました。
「どうせこんな軽い痛みなら、ストレスって言われるだけなんでしょ…」と、病院行く気はサラサラなかったものの、周囲の人からの後押しにより、病院へと向かいました。
病院では、消去法による診断方法だった
お腹が痛い。キリキリ痛む。多分、胃。
医師からは、「胃けいれんなのか、胃炎なのか、胃潰瘍なのか、胃がんなのかすぐには分からないので、ひとつずつ病気の可能性を潰していけば、どれか当たるだろう」とのことでした。
下痢はしていないので大丈夫そう。熱もなし。
鈍痛が3日以上続いているので、胃潰瘍でもなさそう。
立っていられないほどの痛みではないので、胃腸炎関係でもなさそう。
位置的に盲腸でもない…、など細かく診てくださいました。
問診・触診を行い、「機能性ディスペプシアの疑いがある」と医師から言われました。
機能性ディスペプシアと断言するためには、胃カメラを飲んでほしいとのこと。
胃カメラで胃の内部を確認し、生体検査(*)をしてなにも異常がないようであれば、こりゃ機能性ディスペプシアだろう。と。
(*)生検とも言われ、患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査のこと。今回の胃カメラの場合だと、胃の内部を少し切り取り調査してもらいました。
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胃カメラを飲んでも異常なし…
胃カメラを使って大学病院で検査するため招待状を書いてもらい、会社は有給を使って休みました。
大学病院へ行くまでは間三日ほどあったのですが、そのときにはもう常に猫背になってしまうくらい胃の痛みは増していました。
なぜか会社に出勤する時だけ痛い。
ノコギリで切られているような、ぞうきんのように絞られているような感覚。
手で腹部をさすって、気を紛らわせていました。なんで胃が痛いときってさすっちゃうんだろう別によくなることでもないのに、ね(笑)
胃カメラが怖いという旨を医師に伝えたところ、局所麻酔を使って、検査をすることができるとアドバイスをいただき、麻酔を使って検査をしました。
胃カメラをする際、局所麻酔ができるかどうかは病院によって異なるようなので、不安であれば先生に相談してみましょう。
私が相談した先生は、「うち(病院)での胃カメラ検査は、局所麻酔をしたあと意識朦朧としている状態でカメラをサッと入れるから、「辛い」とか「しんどい」とかは、ほとんどないですよ。」とご説明いただきました。
全身麻酔ではなく局所麻酔なので、ガッツリ寝る!というわけではないですが、夜も眠れないほどの痛みで苦しんでいたので、薬を使ってでも寝れるなら最高じゃないか!と考え、局所麻酔での検査となりました。
局所麻酔の場合は、カメラは口から入れるらしいのですが、本当に楽に終わりました。
そして緊張の診察結果。
異常ナシ!
小さいポリープのようなものはあるけど、胃潰瘍などの所見はないとのことでした。
内心、「今こんなに胃が痛いのに異常なしってどういうことよ…」なんて思いましたが、重大な病気が見つからなかったというのは幸いなことです。が、この痛みの原因は一体何…ともやもやする気持ちも半分。丁寧に検査していただいた先生方に感謝し、病院を去りました。
あ、生体検査は後日報告するとのことで、日をあらためて病院へ行きましたが、やはり異常なしとの診断でした。
色々な方法で診察してもらった
背中の痛みも少しあることから、膵臓が悪さをしているかもしれないとのことで、MRI検査も受けました。結果、異常無し。もう「異常なし」という言葉しかこないだろうとこの時くらいから思ってた…(笑)
また女性のため、子宮や女性器なども悪さをしているのではないかとのことで、産婦人科にも行きました。ここでも特に異常は見つからず、やはり痛む場所的には胃であるという結果となりました。
初期症状~胃カメラまでに感じた症状
初期症状から胃カメラが終わり、機能性ディスペプシアと診断されるまで大体3週間程。
大学病院の予約が全然とれなかったので、こんなに遅くなってしまいました。
症状として、胃はもう本当に本当に本当に!痛かった。
胃全体が絞られるような痛みだったりチクチクする痛みだったり様々で、顔をゆがませ、手で腹部をさすりながら仕事をしていました。
具体的には、みぞおち部分が棒のようなものでグググッと押さえつけられているような感覚。
また、いろんな箇所で、ズーーーーーーーンっと、鈍痛が。
夜も痛くて眠れず、寝不足でした。
言葉では表しづらいですが、四六時中お腹のどこかしらが痛かったです。
言葉で表すのがすごく難しいですが、本当にいろいろな場所が痛いんです…。
食欲はあるのに、食べたらすぐにお腹がいたくなる。
ゼリーでもスープでも。
お腹が空いているのに食べられない日々でした。
体重は42キロから37キロまで減りました。
もともと痩せ形の体型なのですが、さらに痩せてカリッカリになりました。
短期間での体重減少だったので、体調もなおさら悪くなります。
さすがにフラフラだし、会社には行けないということで、トータル1か月程、休暇をいただきました。
症状の原因はなんとなく分かっていました。
先輩とあまりウマが合わず、そのストレスが機能性ディスペプシアとして現れたのだと感じていました。
会社側は、私が先輩との関係で悩んでいる事を分かっていません。
私が話していないのですから、そりゃ分かりません。
会社・仕事・先輩のことを考えるたび、胃の痛みはズキッとした痛みを感じました。
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薬と治療方法・治し方について
問診・触診・胃カメラなどの検査を行い、正確に「機能性ディスペプシア」と診断されました。
そしていよいよ機能性ディスペプシアの治療を開始。
薬は「アコファイド錠100mg」を服用。機能性ディスペプシアのためのお薬です。
この薬は、食後膨満感や上腹部膨満感、早期満腹感などを抑える効果があります。
1日3回、食前(できれば30分程前)に経口投与します。
これを毎日繰り返し飲み続けましたが、期待するほど効果はありませんでした。
「機能性ディスペプシア」の原因は、ほとんどがストレスだと言われました。
ですので、いくら薬で満腹感などを抑えても、それを上回るストレスがあると、なかなか治りません。
自分にとって、ストレスとなりうる原因と特定、ストレス発散法を、親や友人、パートナーと話をしてみてください。
ちなみに、私はその話ができませんでした。
「私ひとりで解決できる」
「迷惑をかけられない」
「自分のことくらい自分でわかる」
と思っていたからです。
機能性ディスペプシア(FD)を克服したから言える私の唯一のアドバイスとしては、自分一人で解決できると思わないこと。
私は上記のように、迷惑をかけられないという気持ちがあって、周囲の人に頼れませんでした。
きっと、こういう風に思う方は多いんじゃないかなぁ。
始めから頼っていれば…。と心から思います。
カリッカリに痩せた私を見て、友人は泣いてくれました。
「なんで頼ってくれへんの?」と。
私の代わりに泣いてくれる友人。
この言葉に救われました。
こんなにも私のことを大事に思ってくれている人に黙っていたことは、「裏切り」にもなってしまいました。
そんな友人に、会社で苦しかったことや、思っていること、話せばすごく楽になりました。
すぐに胃の痛みが消えたわけではないけど、友人に話し、忘れるほど笑いあうことが、私にとっての一番の特効薬となりました。
自分にとってストレスとは何なのかを探る
楽しいこと、楽しくないことを明確にしましょう。
楽しいことはきっとあなたにとってストレス発散になる行為。
楽しくないことはストレスに結びついていることですね。
ストレスを無くすというよりは、楽しいことばかり考えて、ストレスを軽減させるという考え方の方が近道になると思います。
ストレスは、無くなりません。
自分の考え方次第で、重くなったり軽くなったりします。
なにそれ、超こえーじゃん。
そんな怖い病気なのです。機能性ディスペプシア。
私がやってみた、ストレスを軽減する方法
- 雑誌を読む
- 本や漫画を思う存分読む
- 映画やアニメを思う存分見る
- ゲームをとことんやる
- いつもは買わない(高級な)果物を買ってみる
- ずーーっとゴロゴロゴロゴロしてる
- カラオケに行く
- ショッピング
こんなかんじかな?
外に出ないと逆にストレスになる方もいると思うので、少々我慢して外に出るのも良い気分転換になるかもしれませんね!
生活習慣の改善を心がけてみる
これは医師と相談しながらのお話になるかと思いますが、過労や睡眠不足などは自律神経が乱れ、正常な消化器官の動きが妨げられてしまいます。
過労の心当たりがあるならば、もう思い切って休む!
睡眠不足に心当たりがあるならば、思い切って休む!
もう、休むのです!思い切って!
でも、できないんですよね~。これが。
責任感強い人がなりやすい病気らしいです。自分で言うのもあれですが、私は比較的正義感も強く責任感もある方だと思っています。機能性ディスペプシアになりやすい人の典型的なタイプだと医者には言われました。
ライフスタイルをそんなに簡単に変えられないというのは、ちゃんとお医者さんに話しておきましょう。
別のアドバイスをくれるはずです。
私の場合は、アコファイド薬のほかに、胃酸を抑える薬と消化管運動改善薬(胃の動きを良くする薬)を処方してもらい、とりあえずは様子見ということになりました。
あとは適度な運動をすること。というのもひとつアドバイスいただいたのですが、
今はとにかく胃が痛くて運動できましぇん。
ご飯も、お腹が痛くなることに恐怖心を持って食べられないのは克服しよう!ということで、ゼリーやアイス、ところてんやプリンなど、どにかく固形ではないものを選びました。
そこから少しずつではありますが、なんとか食べられるようにはなってきました。
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完治までの道のり
私の場合、機能性ディスペプシアが完治するまでは、半年程かかりました。
私がこの病気にかかったのは2016年9月頃。そこから2017年3月にかけて治していきました。
しかし、2017年9月。激しい胃痛により病院へ行くと、また、機能性ディスペプシアと診断されました。
2年連続、2度目です。
情けないですよね。
2度目にしてやっと、解決策や病気についての理解ができたので、記事にまとめてみました。
この記事をお読みになっている方は、機能性ディスペプシアと診断された方でしょうか?それとも身近にいる方でしょうか?
機能性ディスペプシアは、精神的にも落ち込んでしまう怖くて厄介な病気です。
身近な人に手を差し伸べてもらい、ストレスと上手く付き合っていきましょう。
1人じゃ、なかなか完治することが難しい病気です。
でも大丈夫!私なんて2回かかってっから!
(フォローになってる?)
あなたに輝かしい未来がこれから待っています。
その未来に少しでも早くたどり着くよう、願っております。
お大事になさってください。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼それでも解決しない場合は…