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コンプライアンスとは?5分で分かる基礎知識と事例|コンプライアンス=法令遵守ではない!今さら聞けない知識を身に付けよう

目次

コンプライアンスとは?

「コンプライアンス」の語源

コンプライアンス(Compliance)の意味は一般に法令遵守と訳されています。しかし、コンプライアンスの語源は「要求や期待(相手が望んでいること)に応える」という意味が含まれています。

 

コンプライアンス≒社会貢献

企業は社会的存在で多くの方と様々な関わりをもって活動をしています。そのため企業は、顧客・消費者・取引先・社員・地域社会などの利害関係者(これらをステークホルダーと言う)の要求や期待に応えることが求められています。企業は法令だけを遵守すればよいというものではありません。

コンプライアンス違反の原因はすぐそこに

居酒屋で職場や取引先のことを話題にしても、本音を交流する場であるため大丈夫だろうと考えている。

関係者が近くに居て聞いているかもしれません。万が一ネットに公開でもされて拡散してしまうと、その会社の信用は大きく失墜します。実際に起きた事例として、飲み会で話した取引先の情報が第三者に聞かれ、その情報をネット上に公開され、懲戒処分を受けたという事案があります。例え話すとしても、「当社」など言い方を考えましょう。

 

会議で配布された資料を、通勤電車内で内容を確認している。

その類の資料は会社名が記載されているはずです。不用意な行動で、社外秘情報が漏洩するリスクが大いにあります。会社の資料は基本的に社外秘と考えましょう。電車内で資料を盗み見て悪用された事件は過去に実際起きています。

 

会議で使わなかった資料を、ごみ箱に捨てている。

個人情報や社外秘情報が記載されている資料などをゴミ箱に捨てる行為は、あってはならないことです。会社の資料は必ずシュレッダーにかけたり溶解して処分を行いましょう。万が一資料を第三者に盗み見られると大事になります。

 

会社のボールペンを持ち帰ったことがある。

たかがボールペン1本でも、会社の備品を持ち帰ることはやめましょう。会社の物であり、社員の物ではありません。私物化は立派な犯罪行為で、窃盗罪が成立してしまいます。

 

許可を得ていない残業を行っている。

上司の許可を得ないで残業・休日出勤を行うのはコンプライアンス違反です。残業や休日出勤は、管理責任者である上司の命令によって行うものであり、勝手な残業や休日出勤は認められません。会社によっては、社員個々の残業時間と業績がリンクしているか、点検しているところもあります。

 

個人情報、機密情報管理8つの心得

①情報はお金・貴重品と同じと考えましょう。
②紛失・漏洩した情報は取り戻せません。
③他人事と思わないようにしましょう。
④壁に耳あり障子に目ありを心得ておきましょう。
⑤常に狙われていることを意識しましょう。
⑥初対面の相手を簡単に信じてはいけません。
⑦常にPCやスマートフォンのOSを最新の状態にしましょう。
⑧情報漏洩は会社の信頼低下・失墜に繋がります。
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知らずにおかしているコンプライアンス違反

マイナビニュース「本音ランキング」より抜粋。
知らずにおかしていたコンプライアンス違反ランキング。

第5位:セクハラ発言 7.8%
第4位:会社のパソコンでSNS 8.5%
第3位:社外の人に見られる可能性のある場所で書類を広げる 8.7%
第2位:残った仕事を家でやろうとデータを持ち出す 11.3%

そして第1位は…会社の備品を私物化 26.9%

意外と身近に感じることではないでしょうか?コンプライアンスと照らし合わせて正しい行動が本当にできているか、今一度見つめ直してみましょう。

 

コンプライアンス違反は社内処分だけでなく刑事告発の可能性も。

コンプライアンス違反を起こすと、さまざまな罰を科せられます。
例えば…
社内規定(就業規則)による処分
・名誉棄損罪、窃盗罪などの刑事罰
・免許取消しなどの行政罰
・信用失墜による社会的制裁
・損害賠償請求や慰謝料請求を受ける民事罰

上記以外に、第三者によって名前や住所、顔写真、家族情報などの個人情報がインターネット上に晒される危険も発生します。

 

コンプライアンス違反の怖さを知る

職場で起こしたパワーハラスメントが被害者に訴えられた場合、想定されることをご紹介します。例えば、遅刻した同僚に対し、職場のメンバーが聞いているところで「遅刻する奴は人間のクズだ」と暴言を吐いたとします。この言葉に腹を立てた同僚が訴訟を起こしたとします。裁判で「人間のクズは、人格を否定する言葉である」と認定されたとしたらどのような罰が科せられるのでしょうか。

 

刑事裁判では刑罰が科せられることも

刑法の次の規定にもとづき、刑罰が科せられることが想定されます。

刑法第230条(名誉棄損罪)を公然と事実を摘示し、人の名誉を棄損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮または五十万円以下の罰金に処する。
刑法第231条(侮辱罪)事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留または科料に処する。

 

民事裁判では慰謝料の請求が…。

民事裁判では、慰謝料の支払いが求められることが想定されます。ハラスメント行為に対する慰謝料・損害賠償は、どの程度の金額の支払命令が出されるか…次の3つのレベルが参考になります。

①ハラスメントを受けた被害者が、名誉棄損、あるいは人格権を否定されたと認定されたとき→5万円~50万円
②ハラスメントを受けた被害者が、精神疾患(うつ病など)と診断され、休職や進路変更等に追い込まれたとき→200万円~600万円
③ハラスメントを受けた被害者が、精神疾患(うつ病など)に陥り、その結果自殺してしまったとき→6,000万円~1億円

 

就業規則に則った処分を受けることも

就業規則にある服務規律・懲戒規定にもとづく処分がなされることになります。最近では、ハラスメント行為の禁止やSNSへの投稿自粛を規定した就業規則の見直しを行う会社が増えています。
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コンプライアンス違反を目撃してしまったとき

通報・相談するときに備えて、記録を取るようにしましょう。記録には、「いつ、どこで、誰が、何をどのようにどうしたか」を具体的に残しておきます。

 

コンプライアンス違反の起こりやすい組織の特徴とは?

①トップダウン方式の組織である。
②業界内の市場占有率が高く、競争相手がいない
③会社のミッション・価値観が明らかになっていない(もしくは浸透していない)
④クライアントの利益や安全より、会社の利益を優先させる傾向が強い
⑤不祥事を起こしたメンバーに対する処分が甘い
⑥社内の一部のメンバーに権限が偏っている
⑦経営陣が一般社員の意見を聞く場がない
⑧上司・部下間の信頼関係がない
⑨経営陣が一般社員の意見を聞く場がない
⑩自社が抱える課題やリスクを定期的に洗い出す機会がない
⑪社内の問題を相談する窓口が設置されていない(もしくは活用されていない)
⑫情報が共有されていない

 

コンプライアンス違反のない職場にするには?

ルールを整備する

最初に取り組むべきは「ルールの整備」です。人間の判断はあいまいであり、自分に都合のいいように解釈する傾向があります。社会常識に照らすと「まずい」と思われることでも、本人に判断をゆだねると「まあ、これぐらいはいいだろう」という判断に傾き、本人が無自覚なままに不正に手を染めてしまうことになりかねません。
ルール整備は、物事を自分に都合よく解釈したいという人間の本性を抑制するという点で、非常に重要です。

 

整備すべきルールの例

①「何が適正で、何が不適正か」の判断基準を明確に示すこと。
法律的および倫理的観点から、何が問題かを明確に示すとともに、適正と不適正に関し、具体的で分かり易い基準を示すことが必要です。
「ルール破り」に対する処罰の基準を明示すること。
ルールを破ることにより、会社的・社内的にどのような処罰の対象となるかを明確に示す必要があります。
「報告・連絡・相談」に関するルールを徹底すること。
不正の発生防止という観点で非常に重要です。微妙な判断を要求さる場合、誰にどう伝えていけばいいかを、あらかじめ明示しておきます。

 

社員の「負荷」を軽減することも必要

コンプライアンス違反が行われた背景を探っていくと、「売上ノルマに追われていた」「仕事がきつくてストレスがたまり、手抜きをした」といった事情が明らかになることも少なくありません。人間はこうした高い負荷があると安易に一線を超えてしまう可能性があります。

 

対処すべき負荷と対策の切り口

①過重な業務量ではないか
業務量が多すぎることは、注意力を散漫にしたり、仕事の質を低下させるなどから起因して、大きな不正を生む可能性があります。社員間で仕事を再配分し、業務が均等化される工夫を行う他、重要度の低い業務を思い切ってスクラップするといった大胆な発想転換をすることも必要でしょう。「働き方改革」の視点からも長時間労働は削減しなければならない課題です。

②過大なノルマはないか
特に営業部門などにみられる過大なノルマは、心理的な思い負担感につながり、不正を生む大きな原因となります。目標は本人の現状の能力プラスαで達成可能なレベルに置くのが望ましく、それ以上を期待することは何らメリットはありません。
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コンプライアンス違反の発見と対処法

職場のモニタリングを実施する

職場に不正の可能性がある事案が存在していないかを観察する工程です。正確な事実把握がその後の適切な対処のために重要です。

 

問題行為に対する判断

モニタリング活動の結果として、「なんとなく問題があるのかもしれない」と感知された事案に対して、それがどういう問題性を持っているか(あるいは持っていないか)を精査する工程です。

 

事情聴取や上位組織への報告などの対処

問題性が明らかになった事案に関し、その事実関係を精査すると同時に、社内の専門部署(コンプライアンス部など)や上位組織に相談・報告したり、関係者を処分するなど、問題収束のための対処を行う工程です。

 

再発防止のための措置を講じる

事実関係から、問題の発生原因を分析し、再発しないための施策を講じる工程です。
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各社で行われているコンプライアンスの取り組み事例

JR西日本

立ち止まって考えましょう、その行為は
1.家族や親しい人に悲しい想いをさせませんか。
2.見つからなければ大丈夫と思っていませんか。
3.重大な結果につながりませんか。
4.マスコミ等で報道されたとき、他の人はどのように感じると思いますか。

 

マリオットインターショナル

マリオットの誠実さの伝統を継続。
正確、正直、公正であれ。
不正のように見えるだけのことでも避けること。
法に従うこと。
自分の行いの影響を理解すること。
信頼できる者であれ。
尊厳と尊敬の念を持って他者を処遇すること。
地域社会のために働くこと。

 

ハイテクノロジー・コミュニケーションズ

居酒屋の おやじが知ってる 社の秘密
パワハラで 上がる血圧 下がる士気
ありのまま 書いたブログに 落とし穴
風通し よくして育てる ホウレンソウ
不正だと 気づく社員に 救われる

過去に起こったコンプライアンス事例

社内に放置した個人情報の盗難に遭う

居酒屋チェーンを展開する鳥貴族は、フランチャイズ加盟店(ダンク社)が従業員の個人情報(430人分)を紛失したと発表した。フランチャイズ加盟店の従業員が、車でコンビニエンスストアに立ち寄った際、従業員の扶養控除申告書が入った段ボール箱を車内に放置。約10分間車を離れていた際に車上荒らしに遭い、私物とともに扶養控除申告書も盗難に遭ったという。扶養控除申告書には、マイナンバーが含まれていた。ダンク社は、マイナンバーの取扱いに関する「重大な事態」として個人情報保護委員会へ報告している。

マイナンバーは重要な個人情報!
マイナンバーは、社会保障や税、災害対策の分野のうち、法律や条例で定められた手続きのみに使い、これら以外の用途には使えないことになっています。マイナンバーの漏洩や不正入手を防ぐため、マイナンバーを取扱う管理担当者を限定するなど、ルールを決めることが会社には求められることになります。

 

自転車の飲酒運転で自動車の運転免許を停止

東京都公安委員会は、自転車の飲酒運転による交通事故で書類送検された男性を、自動車でも事故を起こす恐れがあると判断し、自動車運転免許の停止処分にした。この男性は、2015年1月に、自転車を飲酒運転し、道路を斜め横断。走行中のバイクと衝突し、バイクの運転手を転倒させ、死亡させたとされる。(時事通信、FNN)

自転車の飲酒運転も道交法で禁止されている!
自転車による人身事故で人が亡くなるケースもあり、自転車も自動車と同じで「走る凶器」になることを肝に銘じましょう。決して「そんなに酔っていないから大丈夫」などと、自転車の飲酒運転を甘く見てはいけません。また飲酒運転だけれなく、自転車の乱暴な運転で死亡事故を起こし、何千万円も慰謝料の支払い命令が出されています。最近では就業規則などで、自転車通勤をする社員に対し自転車保険への加入義務づけを行う会社も増えています。

 

来店した芸能人の情報を従業員がSNSに投稿

センチュリー21のフランチャイズ加盟店であるパキラハウスは、接客した芸能人の情報を従業員が投稿したことについて謝罪した。従業員は芸能人がプライベートで部屋探しに来店した際に接客。芸能人の服装や紹介した物件について、自身のTwitterに投稿した。この投稿は批判され、従業員の個人情報が特定されるなど炎上していた。投稿した従業員のTwitterアカウントは既に削除されている。(朝日新聞デジタル、パキラハウスHP)

 

JR東日本、社内で賭博行為

JR東日本は、同社の総合車両センターと同社グループ会社の社員が高校野球の甲子園大会の優勝校を予想する賭博行為に関わっていたことを明らかにした。同社の調査によると、春と夏の大会を対象とし、総合車輌センター内に参加者を募るチラシを掲示するなどしていたという。掛け金は1口500円で、春の大会は66人が参加し総額13万円、夏の大会には82人が参加し総額17万円だった。JR東日本は、「あってはならないことで、指導を徹底し、再発防止に取り組む」などとコメントし、関わった社員の処分を検討するとしている。(産経ニュース、朝日新聞)
☆賭博行為は刑法185条で禁じられています。行為が発覚した場合は、50万円以下の罰金が科せられます。日本では、宝くじや競馬以外の賭博行為は禁じられています。

 

さいごに

いかがでしたか?コンプライアンス=法令遵守と言っても、意味が幅広すぎて分からないこともあったかと思います。
ですが、自分の行動を今一度見つめ直すことにより、正しいこと・不正なことが見えてくるはずです。法令に基づき、「これはマズイな」と思うことはすぐにやめましょう。「みんながやっているから良い」のではありません。

ちなみに、管理人が務めている会社は賭博行為がしょっちゅう…。
「みんなやっているから。」が言い訳になっていて、全員で楽しんでいる模様。もちろん私はやっていないですよ…。そのときは楽しくても、万が一何かあったときに、取り返しのつかないことが起きては遅いです。大げさかもしれませんが…。

なんかまとまりのない最後ですが…ここまでお読みいただきありがとうございました!よろしければ、いいね!・シェアをよろしくお願いいたします☆

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